不動産用語集
あ行
青地
登記所に備え付けられている公図に青く塗られた箇所の事で、国有地である水路や河川敷を示すもの。
本来、青地は国有地であるため、一般の宅地にはならないが、水路が事実上廃止される等して、青地を含む敷地に住宅が建っていることもあります。
敷地内に青地を含む住宅を購入する場合、青地を国から払い下げてもらう手続きをすることがあります。
アスベスト
石綿(せきめん・いしわた)とも呼ばれる天然に産出される繊維状鉱物のこと。
耐久力があり、溶融点が1,300度程度と高く、耐熱性、吸音性、電気絶縁性などの特性に優れていて安価なため、さまざまな用途に使用されてきた。
しかし、石綿の繊維を肺に吸入すると、肺がんや中皮腫の原因となること判明し、現在では建物の工事に使用することは禁止され、2006年には全面的に輸入・製造・使用等が禁止された。
これまでに使用された建物ではアスベストの除去作業も進められています。
か行
管理費(賃貸物件)
賃貸マンション・アパート、貸家において、居住者が利益を受けている外灯やエレベーター等の共用部分の管理・維持のために必要とされる費用の事。
建ぺい率
敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合(%)。
例えば、敷地面積が100平方メートル、その敷地上にある住宅の建築面積が50平方メートルならば、この住宅の建ぺい率は50%ということになる。
建物の建ぺい率の限度は、原則として、用途地域ごとに、都市計画によってあらかじめ指定されている。
更新料(建物賃貸借)
賃貸借契約の更新の際に、合意の上、借主から貸主に対して支払われる金銭の事。
地域によっては、更新料が無い場合もある。
さ行
敷金
建物の借主が、賃料その他賃貸借契約上の債務を担保するため、貸主に交付する金銭をいう。
敷金は、契約が終了した場合に、未払賃料等があればこれを控除したうえで借主に対して退去後に返還される。
修繕積立金
管理組合が管理費とは別に共用部分や付属施設などの修繕を目的とした長期計画に従って修繕を実施するために、区分所有者から毎月徴収した金銭を積み立てたものである。
管理費と同様、一般的に専有部分の専有部分の面積の割合で月額料金が定められている。
セットバック
2項道路(建築基準法第42条第2項の規定により道路であるものとみなされた幅4m未満の道のこと)に接する場合において、建物を建築・再建築する際、道路の中心線から2mとなるよう敷地の一部を後退させることをいう。
なお、セットバックした部分は道路とみなされ、建物を建築することはできない。
た行
仲介手数料
宅地建物取引業者を通して不動産を売ったり買ったり、あるいは貸したり借りたりする場合に、媒介契約にもとづき、宅地建物取引業者に成功報酬として支払うお金のこと。
媒介手数料(媒介報酬)ともいう。
定期借家契約
平成12年3月1日の改正法施行により、借家契約時に貸主が「期間の満了により契約が終了する」ことを借家人に対して、公正証書などの書面を交付して説明する場合には、賃貸期間が終了すると借家契約も終了し、借家人は退去しなければならないとする契約。
原則として契約の更新はできず、再契約には貸し主・借家人双方の合意が必要である。
テラスハウス
2階建ての連棟式住宅のことをいう。
隣家とは共用の壁で連続しているので、連棟建て、長屋建てともいわれる。
各住戸の敷地は、各住戸の単独所有となっている。
な行
二世帯住宅
親と子、お互いの世帯が一緒に住むことを考慮された住宅のこと。
土地の有効活用や親子関係が良好な家庭等が一緒に住む理由の一つとして挙げられる。
二世帯住宅にはいくつかのパターンがあり、それぞれのライフスタイルに合う造りにできる。また、税金や公的融資上の優遇措置がある。
は行
売買予約
私法上の概念で、将来、売買契約を締結する事を事前に合意した契約のこと。
予約により将来、成立する契約を本契約、予約によって本契約を成立させる権利を予約完結権という。
売買予約には、当事者の一方のみが予約完結権を持つもの(売買一方の予約)と、当事者の双方が予約完結権を持つものとがあるが、当事者が予約完結権を行使する意思表示を行なうと、本契約が成立する。
不動産の売買予約は、所有権移転請求権を仮登記することによって第三者に対抗できる。
また、予約完結権の行使について催告し、確答がないときには予約の効力をなくすることができる。
ま行
間口
間口とは、敷地や建物を主要な方向から見た時の幅のこと。
敷地や一戸建ての場合は、道路に接している側の長さの事で、マンションの場合は、バルコニーなどの大きな開口部がある側の長さになります。
や行
床面積
建築物の各階において、壁や柱の厚みの中心線で囲まれた部分の面積のこと。
ら行
礼金
建物の賃貸借契約を締結する際に、借主から貸主に対して、謝礼として支払われる金銭をいう。
契約が終了しても通常、借主に返還されない。
わ行
枠組壁工法
木材でつくった枠に、壁・床・屋根などの構造用合板等を釘で打ち付けて、建物全体の荷重を箱のようにして支える工法のこと。
最大の特徴は、壁そのものが垂直・水平方向の強度を持つ点にある。
ツーバイフォー工法(2×4工法)と呼ばれることもある。